「1年も休んで、自分のキャリアは大丈夫だろうか」
育休に入る前、僕は正体のわからない不安に怯えていました。こないだまで同じポジションにいた人が昇進し、プロジェクトが自分のいないところで進んでいく。復職したときに、自分の席はあるのか。
そんな漠然とした不安を抱えながら、1年を超える長期の育休に入りました。復職して半年が過ぎ、2025年度が幕を閉じました。
「結局、キャリアはどうなったのか?」というリアルな現在地を、包み隠さず書き残しておこうと思います。
前提として、私が復職してすぐにチームメイトが海外研修へ、同僚が育休取得し、実働が私だけという期間もあり、様々な業務に携わらせてもらいました。
「評価のレール」から外れた自分をどう受け入れたか
結論から言うと、会社の昇格レールには乗りませんでした。 理由はシンプルで、評価対象となる期間に会社にいなかったからです。
周りのメンバーが次々と昇格していく中、自分だけが以前と同じ場所に留まっている。以前の自分なら強く焦りを感じたはずですが、不思議とそんなことはありませんでした。
「だって、評価する対象(アウトプット)が物理的にないんだもん」 ——共生(ともお)パパの心の声
そう、清々しいまでに割り切ることができたのです。 長期で育休を取り、カオスな日常をマネジメントし続ける中で、いつの間にか「事実を事実として受け入れる」メンタルの使い方が上手くなっていたのかもしれません。
復職してようやく半年。今、ようやく「評価のレール」のスタートラインに戻ってきた感覚です。
冬のボーナスの「嬉しい罠」と、税金の誤算
お金の話、かなりリアルな「誤算」がありました。
育休中の給付金は非課税です。そのため、当初は「今年は年収を抑えて、住民税非課税世帯の枠に入れるかも?」と淡い期待を抱いていました。自治体の支援や給付金の対象になるなど、メリットが大きいからです。
しかし、そこに会社の「ボーナスの罠」が待っていました。
普通ならないはずです。
復職直後、上期(4月〜9月)は実質1ヶ月程度しか働いていないにもかかわらず、想定外に冬のボーナスが支給されたのです。「ありがとう会社!」と喜んだのも束の間、このボーナスが加算されたことで、予定していた所得の枠をわずかにオーバー。
元々、育休取得は夏シーズンから1年1ヶ月だったので、それも含めると致し方なしです。(年収についてはご想像にお任せします)
結果として非課税世帯の枠にはなれず、ただの「嬉しい悲鳴」で終わりました。なんてホワイトな会社だろう。
ただ、ここで終わりではありません。まだ「使える制度」が残っています。
妻も育休をしている我が家。そう、妻はこの間ハローワークから振り込まれる育児休業手当のみ。そのため、妻を僕の扶養に入れるという制度を使えるわけです。
- 配偶者特別控除: 収入のない妻を僕の扶養に入れ、節税する。
復職してすぐには思いが至らないこともあるかもしれませんが、妻の育休期間次第ではこれも大切なお金の工面の方法です。
上司世代との育児✖️家事の「解像度」の壁をどう突破するか
復職後、最も重要なのは「上司とのコミュニケーション」です。
今の上司世代(45歳以降を想定)は、パパが育休を取るのが当たり前ではなかった世代。かつてのスタンダードは、母は専業主婦、父は仕事という「完全分業制」でした。 共働きで家事育児を分担する現代の子育て世帯とは、イメージや苦労がズレにズレているのです。
そこで僕は、「理路整然と伝える」ことに徹しました。また上司と雑談するときに、最近の子供の様子を吹き込んでおくこと、家庭での様子を伝えるのです。大事なのは雑談で行うというのが一つポイント。環境を整えることは自身で行わないと上司側も工面のしようがありませんよね。
話を聞いていると大変そうと上司に言われますが、その大変というのは上司は体験していないので、どこまで伝わっているかわかりませんが、忘れずに伝え続けましょう。育児はいつか離れていくので、それまでは上司にも配慮してもらわないといけないことは伝えてください。
- 「大変なんです」と感情で訴えるのではなく、「家事育児の何が大変なのか、どんなタスクを担っているのか」を言葉にして届ける。今朝も夜泣き対応もして・・・みたいなことも話しました。
- 「在宅勤務を使いたい」といった希望も、単なるお願いではなく、「この環境なら仕事と家庭を共存しつつ、最大効率で仕事を行える」ということを伝える。
- さらに、業務でも「そう思わせる(納得させる)」だけの働きを見せる。
「そんなことまでやってるのか!」という驚きを共有し、お互いの認識のズレを埋めていく作業。ビジネスでは当たり前のマネジメントを、上司に対しても丁寧に行うようにしました。
最後に:キャリアは「止まる」のではなく「深まる」
復職して6ヶ月。 成果を振り返った時、上司からは「短い時間で、チーム実働マンパワーが共生(ともお)さんしかいない中、よくやってくれた」というフィードバックをもらえました。
これでようやく、再スタートラインに立てた気がしました。
ブランクを恐れていた自分に言いたいのは、「育休はキャリアの断絶ではない期間だった」ということです。人生の中で、子供の1年をそばで見守ることができたこと。それ自体にお金では計り知れない価値がありました。
- 限られた時間で成果を出す集中力
- 子育てを通じて得たポジティブメンタル
これらは、育児に時間を割いたからこそ、自分が何を大事にしているかというマインドが変わったからこそ手に入った武器です。
これから育休を取るパパ、復職を控えているパパ。 大丈夫です。キャリアは死なないし、むしろ家族に寄り添った期間が心の原動力になります。
もちろん会社が育休期間の間に、人員補充してくれ、空いた私の居場所を作っておいておいたおかげです。



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