
育休延長、できるならぜひしてください。
この記事を読んでいる皆さんに、まずそうお伝えしたいです。
私自身、本来は今月2025年7月末に1年間の育児休業が終了する予定でした。しかし、まさかの7月入園の保育園落選。これにより、やむなく育児休業を1ヶ月延長することにしました。2025年8月末に復帰します。
我が家には、小学1年生(6歳)、保育園児(3歳)、そして自宅にいる1歳の子どもがいます。共働き家庭にとって、保育園に落ちることは「仕事復帰が厳しい」という現実に直結します。加えて、長女は小学1年生。ちょうど夏休み期間に突入するため、今しかできない貴重な時間を子どもたちに割いてあげられるチャンスだと感じました。
保育園の落選が決まったのなら、育休を6ヶ月延長しても良いのでは、という思いも正直ありました。しかし、自身のキャリアも早く叶えたいという気持ち、そして上司との復職時期の相談も踏まえ、今回は1ヶ月のみの延長に踏み切ったのです。
そのまま復帰することも可能でしたが、私には制度上、二つの育児休業延長の選択肢がありました。
選択肢1:パパ・ママ育休プラス
この制度は、夫婦それぞれが育児休業を取得することで、育児休業期間を延長できるものです。

制度の概要
- 対象者: 父母ともに育児休業を取得する場合に利用できます。
- 期間: 通常、子どもが1歳になるまでだった育児休業期間を、最長で子どもが1歳2ヶ月になるまで延長できます。
- 給付金の有無: この制度による延長期間については、要件によって変わります。私は1年間すでに育児休業取得して、給付金を取得していますので、原則として育児休業給付金は支給されません。給付金が支給されるのは、原則として子どもが1歳になるまでの期間です。
私の検討は・・・
実は1年前、育児休業を取得する際に、上司にこの制度の可能性を事前にお伝えしていました。
「最大2ヶ月延長できるなんて素敵すぎませんか?」と。「1年間の育児休業に加えて、家庭の状況次第ではもう2ヶ月とるかもしれない。その際は相談しながら取得させてください」と伝えていたのです。
私の場合、給付金は出ませんが、夫婦で協力して育児期間を確保できる点は魅力的でした。
選択肢2:保育園落選による育児休業の延長
こちらは、育児休業期間中に保育園に入園できない場合に、給付金を受け取りながら育児休業を延長できる制度です。
制度の概要
- 対象者: 育児休業中に保育園への入園を申し込んだものの、入園できなかった場合など、特定の事由がある場合に利用できます。
- 期間:
- 原則として子どもが1歳になるまでの育児休業期間を、最長で1歳6ヶ月まで延長できます。
- さらに、1歳6ヶ月の時点でも保育園に入園できないなどの理由がある場合は、最長で2歳まで再延長が可能です。
- 給付金の有無: 延長期間中も、育児休業給付金が支給されます。
厳格化の背景: 2025年4月より、育児休業給付金の支給が厳格化されました。これは、給付金を受け取りながら育児休業を延長するために、わざと保育園に落ちる「落選狙い」の申請が問題視されていたためです。本当に保育園を必要としている人が入れない事態を防ぐための措置です。
私の検討と懸念
こちらの制度であれば、育児休業給付金ももらいつつ、育児に専念できます。
しかし、給付金の支給厳格化もあり、ぎりぎりまで利用できるか分からないという不安がありました。まずは「パパ・ママ育休プラス」の制度で上司に相談することから始めました。
育休延長の決め手は「長女の夏休み」だった
結局、育児休業を延長しようと思った一番の理由は、長女の夏休み問題でした。7月後半から8月いっぱい続く長い夏休みを、共働き家庭では学童保育で乗り切るのが一般的です。しかし、上述の制度を利用すれば、この期間を私が子どもたちと一緒に過ごせるのではないかと考えたのです。
妻に延長してもいいか尋ねたところ、「好きなようにして良いよ」と快諾してくれました。これで、夏休みをカバーできる範囲で育児休業を延長できると確信しました。
育児休業給付金は原則1年間までしか支給されないため、私のケースでは「パパ・ママ育休プラス」を選択すると給付金が発生しない計算になりました。この点は正直、躊躇する要因となりました。それでも、子どもたちと夏休みを丸々一緒に過ごせる機会は滅多にない、今しかない、と思ったので、思い切って延長することを選んだのです。
上司との調整、そして見つけた「やりたいこと」
2025年7月末の復職を予定していました。復職時期が近づくにつれて、考えるのは長女の夏休み期間、そして次女の絶頂イヤイヤ期のことばかり。もうこれは何としても夏休み期間は育休を延長しないとな、とぼんやり考えていました。
そこで、2025年5月に上司へ相談をしました。私の希望は2025年9月復帰でしたが、上司からは「チームメンバーが出張でしばらく不在になるので、その前に復帰してほしい」との意見がありました。育児休業中、私が担当していた業務はチームの誰かが対応してくれていたはず。上司もチーム内の事情との落とし所を探ってくれ、復帰日を調整しました。
結果、私の育児休業延長は「保育園落選による育児休業の延長」として会社に処理を依頼しているところです。正直、保育園落選であれば、育児休業給付金をもらいながら6ヶ月延長することも可能でした。
しかし、私はこの育児休業期間に、会社員生活でも本当に「やりたいこと」を見つけました。そのきっかけとなった旅行はこちら。子どもと過ごしたい気持ちはもちろんありますが、子どもたちには、夢や希望を持ちながら仕事をする父の姿を見てもらいたい。そんな思いから、新たな目標に向かって邁進すべく、早期復職を決意しました。
ちなみに、育児休業給付金が出るかどうかはハローワークの判断になるとのことでしたので、申請は会社に託し、あとは結果を待つのみです。
まとめ:育休延長とキャリアの葛藤
育児に専念できる育児休業。もし延長ができるものなら、私はしたいと思います。しかし、その一方で、自身の仕事のキャリアとも日々葛藤しながら過ごしているのが現実です。
育児休業の延長は、各家庭の状況や経済的な側面、そして個人のキャリアプランなど、様々な要素を考慮して判断する必要があります。今回の私の経験が、育児休業の延長を検討されている方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。
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