
先日、大学の学祭で「ミレーナってご存知ですか?」と声をかけられました。妻は元々関心があったようで、すぐに気になったみたいです。
奥様は生理で辛そうにしていませんか?
奥様が生理で辛そうにしている場面ってありませんか?
出血が多い、強い眠気や体の怠さ、普段と機嫌が違うなど、男性にはなかなか想像しにくいことがあるかもしれません。
もしかしたら、「我慢するのが当たり前」「言っても理解されない」と考えている女性もいるのではないでしょうか。
育児中の我が家でも、妻は生理期間中、眠気や怠さ、出血などで思うように過ごせないのが悩みでした。そんな妻の悩みを解消してくれそうだ、というのがミレーナでした。妻はすぐに産婦人科へ相談に行きました。
ミレーナって何?男性にもわかるように解説します
「ミレーナ」は、子宮の中に装着するT字型の小さな器具で、正式名称は「子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS: Intrauterine System)」といいます。

ミレーナは「避妊リング」として知られていますが、実はそれだけではありません。この器具から少しずつ放出される黄体ホルモンが、子宮内膜の増殖を抑えることで、生理にまつわる様々な症状を和らげる効果が期待できるそうです。
具体的には、生理痛が軽くなったり、生理の出血量が減ったりといった効果が確認されています。これまで重い生理痛や月経過多で悩んでいた奥様には、非常に有効な選択肢になり得るでしょう。
もちろん、ミレーナは避妊具としての役割も果たしますので、よくご夫婦で話し合ってくださいね。

費用はどれくらい?
気になる費用ですが、治療目的であれば保険が適用される可能性があります。
費用はあくまで目安ですが、事前に受診を検討している病院に直接確認することをおすすめします。
- 避妊目的の場合: 自費診療となり、5万円前後かかることが多いようです。
- 月経困難症・月経過多(生理痛がつらい、出血が多いなど)の治療目的の場合: 健康保険が適用され、1万円~1万5千円程度で装着できる場合が多いです。
奥様が生理痛で苦しんでいる場合は、ぜひ婦人科でその旨を伝えてもらうよう伝えてください。
これは単なる出費ではなく、奥様が生理による体調不良が緩和され、ひいては家庭全体のQOLが向上します。
最長5年間効果が続くってホント?
ミレーナは一度装着すると、最長で5年間にわたって効果が持続すると言われています。
毎日薬を飲む手間もなく、一度装着すればしばらくは生理の悩みを軽減できるというのは、奥様にとっても大きなメリットです。
ただし、個人の体質による差もあるため、医師の指示に従い、定期的に検診を受けることが大切です。医師から指示された間隔で奥様が診察を受けられるよう、サポートしてあげてください。
どこでミレーナの装着ができるの?一緒に探してみよう
「どこで装着できるの?」という疑問も出てくるでしょう。
一般社団法人 日本家族計画協会のウェブサイト(https://www.jfpa-clinic.org/ecs/)などで、お近くの産婦人科を検索することができます。
もちろん、このサイトでヒットしない病院もたくさんあります。奥様が以前かかっていた産婦人科や、近所の婦人科に直接電話で問い合わせてみるのが一番確実です。我が家の場合も、検索ではヒットしない産婦人科でしたが、問い合わせてみたら対応可能だったので、そこで装着してもらいました。

妻のリアルな体験談
実際に妻がミレーナを装着しに行った時のことです。
- 所要時間: 診察10分程度、装着60分程度、会計など20分で、合計1時間30分程度かかったそうです。
- 挿入時の痛み: 妻曰く「思ったよりは痛くなかった」そうです。医師からは「出産した時と同じくらいの痛みを感じる人もいる」と説明を受けたそうです。「すごく怖かった」と後から話していました。また、個人の体質によるため、ネットなどですごく痛いという声があったので、とても怖かったようです。
- 感想: 「これで少しでも生理痛が軽くなるのは本当に嬉しい」と話していました。妻の表情が明るくなったのが、私から見ても明らかでした。
男性には直接経験できない痛みや不快感が、女性の体にはあります。奥様が不安な時は、ぜひ隣で話を聞いてあげてください。それだけでも、奥様は心強く感じるはずです。
まとめ:奥様の笑顔のために、あなたができること
奥様が生理で辛い思いをしていませんか?女性の多くは、生理の悩みを「当たり前」として我慢しがちです。
ミレーナは、そんな女性たちのQOL(生活の質)を大きく向上させる選択肢の一つになり得ます。奥様の毎日の辛さを少しでも和らげ、笑顔が増えるきっかけになるかもしれません。
まずは、奥様の悩みに真剣に耳を傾け、変化に気づくことから始めてみませんか。そして、「ミレーナっていう選択肢もあるみたいだよ」と情報を共有してあげたり、一緒に病院を探してあげたりと、具体的な行動で背中を押してあげてください。
参考にした情報源です↓
・日本財団ジャーナル

・近くの病院を検索するには
・Mederi

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